保険診療と自由診療

日本では、1961年に「国民皆保険制度」が施行され、貧富の差なく全ての国民が平等な医療が受けられるようになりました。

保険診療とは 健康保険法、療養担当規則(厚生労働省令)、治療指針等の法的な規定に従い、国民が全員加入する医療保険(国民皆保険)によって行われる医療のことです。保険医療を実施する医療機関は、申請によって厚生労働大臣から保険医療機関の指定を受けなくてはならず、医師・薬剤師も申請によって厚生労働大臣により保険医・保険薬剤師として登録されなければなりません。

保険診療は、法的な制限を受けます。診療費も診療報酬という公定価格となっており、診療の金額を医療機関が独自に変更したり割り引いたりすることはできません。よって、国が認めた病気に対して、国の定めた治療法が行われた場合にのみ保険診療の適用となります。

つまり

病気があるかないかわからない「検診」に保険診療は適用できません。人間ドックが保険診療でないのと同じ理由です。

見た目をキレイにする「クリーニング」、「審美治療」も、病気でないので保険診療の適用になりません。

美容整形が保険診療でないのと同じ理由です。

ちなみに出産が保険診療でないのも、病気でないからです。

当院では自由診療にて、歯科検診 歯科ドック(16,200円 27,000円)、クリーニング(3,240円 5,400円 8,640円)を承っております。

特に歯科では、日常的に保険診療と自由診療の両方が行われているので、わかりにくいかと思います。

莫大な金額に増え続ける医療費を抑えるために、年々、国からの指導が厳しくなっており、国の定めたルールを厳格に守ることが医療機関に求められています。

保険診療

保険診療の適用となるためには病気、もしくは病気が疑われる症状を自覚していることが必要です。

例えば、

すでに学校や職場の歯科検診でむし歯、歯周病を指摘されている

痛い しみる つまる 欠けた 穴があいた

歯を磨くと血が出る 腫れてる 歯が浮いた感じがする

etcです。

日本人の成人の8割が歯周病です。当てはまる症状はございませんか?

保険診療は、国の定めた治療法である必要があり、ご要望にお応えできない場合がございます。

自由診療(自費診療、保険外診療)

自由診療の最大の特徴は、治療内容、方法に制限がないことです。

保険診療は国の定めた治療という制限があり、最良の方法でないこともあります。

保険診療は国から提供される医療として、歯の形をしていて、食事ができるという水準で設定されています。

自分の歯以上に美しく、快適にといった要望や、世界水準で最新の治療を受けたいといった要望に答えることは考えられていません。

自由診療には、そういった制限がないために、より良い方法、材料を自由に選択できることで、より良い成果を期待できることも事実です。

我々、歯科医療に携わる人間で、自分自信に治療が必要になったときに、積極的に保険診療を選択する者は一人もいません。

銀歯よりも白い歯のほうが綺麗だからとか、入れ歯と違い取り外しの必要がないインプラントのほうが煩わしくなくて良いとかという理由では、ありません。
生涯、自分の歯で食事を楽しみ、健康に過ごすためには、どちらを選択すべきかということです。

自由診療と保険診療の治療費の差が、材料の差による思われがちですが、おおつか歯科クリニックにおいて、それは間違いです。

保険診療では使用することができない精度が高く、安全で、見た目が美しく、長持ちする材料を選択することは当然のことです。

例えば、詰め物・被せ物の治療において、どこに差があるかというと、全てのステップに差があります。

口の中に入る物を口の外で作る以上、必ず誤差が生じます。その誤差ができるだけ少ないほうが、詰め物・被せ物は長持ちしやすくなります。

型取りの前に、歯ぐきに炎症がないようにし、歯の削り方、型の取り方、型取りの材料、型取り後の仮歯の精度など、誤差を少なくするために、手間と工夫を積み重ねる必要があり、さらに熟練の歯科技工士の職人技があって、はじめてピッタリの詰め物・被せ物が完成します。そして、さらにメンテナンスを続けることによって長持ちするわけです。

もちろん

最も長持ちする歯は、作り物ではなく、自分の歯です。

そのために予防歯科が必要であり、自由診療は残念ながら治療が必要になったときの選択肢の1つということになります。

私たちはご自分の歯を大切にしていただけない方に、自由診療をお薦めすることはありません。

以上のことをよくご理解の上、ご自身の要望に合った選択をしていただけますようにお願いします。

また、常に歯科医学的判断を優先させていただきます。

ご了承ください。